阿刀田慶子について

朗読家 阿刀田慶子
<メッセージ>
朗読のスタンダードを探して
朗読家の阿刀田慶子です。
朗読に出会って、三十年。「良い朗読とは何か」を求め続けてきました。当初は、日本点字図書館の朗読員として録音図書作製に従事していました。二十余年の間の綿密な読書活動は私にとって生き甲斐のある時間でした。その後、中でも文学作品に強く興味を持ち、だんだん本気で舞台朗読に憧れを持ち始めました。

研鑽を積むにしたがって夢は更に大きくなり、夫・阿刀田高の講演の舞台で、「講演と朗読」という形で催しが出来るといいなと思い提案したところ、この突飛な申し出を聞いてくれ、催しの主催者からの注文も多くなりました。

その後阿刀田高とともに「朗読21の会」を立ち上げ、2006年より演出家の鴨下信一氏に加わっていただいて昨年まで続けて参りました。鴨下信一氏の稽古の時間は、私にとって珠玉のような時間であり、良い朗読を探すための素晴らしいメモリーでした。

今年の「朗読21の会」は山下悟氏に演出を担当して頂き、津村節子作「新緑の門出」と阿刀田高作「干魚と漏電」を上演することになりました。現在私もいろいろ朗読教室の講師を勤めておりますが、みなさんとご一緒に優れた文学作品を読み、それぞれの作家の言葉や行動に触れて教養を深められたら嬉しいと思います。

2019年9月吉日

<プロフィール>
東京生まれ。日本橋高島屋セミナー「阿刀田慶子朗読サロン」及び、よみうりカルチャー荻窪「阿刀田慶子の朗読の部屋」、青山「阿刀田慶子の朗読講座」(2012年4月開講)の講師を勤める。
1990年に社会福祉法人・日本点字図書館朗読奉仕員としての活動を開始。朗読の研鑽を積むかたわら、小説家・阿刀田高を講師とする講演活動に参加して短編小説を朗読、日本各地から海外にも進出してニューヨーク、ロサンゼルスなどで「講演と朗読」という公演スタイルの先駆けとなり、定着させた。
若い世代にも短編小説の魅力を伝えようと、日本橋高島屋セミナーのほか、早稲田大学エクステンションセンターで6年間講師を務める一方、筑波大学、早稲山梨県立図書館などでも朗読会を開催している。

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