阿刀田慶子について

朗読家 阿刀田慶子
<メッセージ>
朗読のスタンダードを探して
朗読家の阿刀田慶子でございます。
私は今、早稲田大学エクステンションセンターで朗読の講座を受け持っておりますが、ここでは“文学作品を朗読するスタンダードを示そう”と努めております。今日このごろ、朗読は子どもたちへの読み聞かせなど少し脚光を浴びているところもありますが、その反面、本当によい朗読とはなにか、必ずしも思案が深まっているようには思えません。演出家の鴨下信一さんは“まず作品の本質をよく理解すること、それを声に素直に反映すること”を第一義にされています。私はそのご指導を受け、その理念と実際をもう少し広く伝えたいと願っております。
<プロフィール>
二十数年前、子育てを終えたとき、なにか充実した余生を送るにふさわしい仕事を本気でやってみたいと考え、朗読を見つけました。若いころに、日本語教師をやった経験が言葉を考えることに向かわせたのかもしれません。
カルチャー教室に通い始め、優れた先輩の指導を受け、日本点字図書館の朗読員になりました。ここでは二十余年の間に60冊を越える本を手がけるうち、次第に文学作品に強く興味を覚え、夫の阿刀田高が日本全国各地で行う講演会で短編小説を読む機会を得たのも幸運だったのでしょう。要望があればどこへでも、国内はもちろん、海外へも出かけ、経験を積むことができました。
2001年に阿刀田高とともに「朗読21の会」を立ち上げ、2006年より演出家の鴨下信一氏に加わっていただいて現在に至っています。日本橋高島屋セミナーの講師を勤める一方、筑波大学、早稲田大学、山梨県立図書館等で短編小説を朗読。若い世代にもその魅力を訴えています。

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